/ 明太よもやま通信

社長の明太よもやま通信 VOL.10

社長のよもやま通信


さて、今回は、その後の日本の水産業界の変化について、お話いたします。
やっと、政府も水産資源に関して重たい腰を上げていただけました。
これまで、水産資源の保護といっても、実際は、非常に形式的でゆるいものでしたが、昨年(平成30年12月)の臨時国会に、約70年ぶりの改正漁業法が提出されました。

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これは、水産資源の保護を今まで、クロマグロなどたった8種しかもうけてなかった漁獲可能枠が広げられる事と、個別割当方式で漁獲枠の割り当てがなされるようになります。

これまでは、全体の漁獲可能枠だけが決められていました。ですので、早く獲ったもの勝ちという状況の中で、各社、魚価の高低にかかわらす漁獲する傾向があったのですが、個別に割り当てられることで、それぞれが、高値で販売できる魚を優先的に漁獲するようになることで、稚魚や未成熟の幼魚ではなく、魚体の大きな成魚をとって、水揚げ額の向上をかせぐという志向がひろがり、結果として水産資源の保護を図るというものです。

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すこし、難しいですね・・・すみません。

伝えられているのに、70年前の法律をずっと変えなかった・・・正直びっくりしますよね。
70年前って1948年ですよ・・・ちょっと調べてみると、1948年って、美空ひばりデビュー、ベーブルース死去、そして、東京裁判で絞首刑実施だそうです。

そのころの日本人の人口も漁業の方法も、生活スタイルも世界の情勢も、まったく違うのに、大切に大切に守ってきた・・・日本人っていうのは、我慢強いのか・・・変化に疎いのか・・・
いずれにしても、「漁業法」というのは、漁業の基本となる法律ですので、この改正というのは大きな進化であることには変わりない・・・しかし、法律変わったからといって、いきなり水産資源が回復するということもありません。
アメリカやヨーロッパは30年かけて、知見と経験を積み重ねて、資源保護を育ててきました。結果、アメリカ、ヨーロッパの漁師の平均所得は1000万円を超えると聞きます。

アラスカの海

一方日本の漁師の年収は300万円をきって200万円代まで下がっているという話も聞きます。これから世界人口が爆発的に増加する中で、日本の排他的経済水域の中でどれだけ安定して、美味しい魚を獲り続けることができる仕組をつくるかは、私たちの子供や、孫の世代まで、日本の美味しいものを伝え、残す上でも大切な課題といえると思います。やっぱり、資源保護を進めていって欲しいし、私たちも、協力しなくてはならないと思います。

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